居場所をください。
「あーあのねー
美鈴とその人は本当に仲良くて
歌手とマネージャーって感じしなくて
デビュー前、俺ももしかしてデキてるんじゃ?
って思ったことあるんだけど
なんていうのかな…あの人と美鈴は
本当にそういうのじゃなくて
美鈴の心許す人って言うか
美鈴ってなんか前からあんまり
人と深く関わろうとする人じゃなかったから
たぶん美鈴の中でも特別ではあったし
あの人からしても美鈴は娘みたいに思ってて
うまく説明できないんだけど
とりあえず変な関係ではないから
俺はなんにも思わないかな。」
うん、私と長曽我部さんは
変な関係だと思うよ。
だって異母兄弟だもん。
複雑だよ。
「いいなー、俺もお偉いさんに好かれたい。」
なんだその願望は。
「努力すれば認めてくれるんじゃない?」
貴也がそういって、この話は終わった。
「ところでさ、
二人はなんで制服なの?」
南野さんは、もう吉岡くんは無視して
私たちに聞いてきた。
「あ、また新しい映画が明日からやるんですけど
俺ら一緒に出るんです。
その衣装ですね。
……まぁ美鈴は映画とちょっと違いますけど。」
「いいじゃん、似たようなもんだよ。」
「はい、そこ。
ラブラブしないで!」
「えぇ!全然してないですよ!」