居場所をください。
『━━━━では、五十嵐さんお願いします。』
「えーと…
私は役者として映画に出るのが初めてなので
皆さんに迷惑をかけないように、とか
この作品をダメにしないように、とか
私なりに必死になった作品ですので
今日完成形を観て、私はちゃんと
"美波"になれていたと改めて確認できたので
すごく安心しました。
なので、自信をもって
この作品に出演できてよかったと言えます。
何度も演技に付き合ってくれた
監督、役者の皆さんありがとうございました。」
『ありがとうございます。
では松野さん、お願いします。』
ふー、噛まずに言えた。
とりあえずOKでしょ。
長曽我部さんの顔が怖くない。
『えー、僕は今回初めて
歌を歌わせてもらったんですけど
いつも必死に歌詞書いてる美鈴を見てきて
その大変さがやっとわかったというか
演技をすることより大変だったので
そうわかっただけでもいい経験になりました。』
………なんだそれ。
どんな感想だよ!
『ありがとうございます。』
えぇ!そんなんでいいんかい!
次いっちゃうのね!?