居場所をください。
「佐々木さん、お子さんは?」
「昼間一緒にいたから、
夜は旦那と旦那の実家へ行ったよ。」
「そっかぁ。
ごめんね、遅くまで働かせて。」
「なにいってんの。
好きでこの仕事してるんだから、
文句なんてないよ。
それに旦那の実家ならいかなくていいし。
気使うし面倒だもん。
むしろ仕事で助かったくらい。」
「やっぱり相手の親とうまくやるの
大変?」
「大変だよー。
めっちゃ気使うし、
向こうもこっちに気使ってるし
育った環境がまったく違うし。
美鈴ちゃんは松野くんと結婚したら
そういう苦労がなくていいなぁ。」
「それ喜んでいいところじゃないけどね。」
「まぁね。
でもお金を頼る必要もないし、いいなぁ。
そういえばこの前テレビで
美鈴ちゃんの予想年収が6億って出てたけど
実際どうなの?」
「6億?そんな稼いでるわけないじゃん。
いったいどんな計算したらそうなるのか………」
「まぁ今年の年収はそんくらいいくかもな。
ツアーもやったわけだし。
来年は今年の倍は稼いでほしいとこ。」
「えぇ!?じゃあ美鈴ちゃんって
本当にそんな稼いでるの!?」
「………長曽我部さんよけいなこと言わないでよね。」
「来年越えるとだんだん下がってくだろうけど
ずっと億単位稼いでくれたら
事務所も安泰だな~。」
…どんな予想?
私でそんくらいいくなら、
貴也とかっていったいいくら稼いでるんだろ……
「ま、来年には貴也を越えられる予想。」
「え、そうなの?」
「美鈴が自分でCDつくって、
自分でライブプロデュースできるようになれば
10億なんてすぐ越える。
CDが売れないこのご時世でがっつり売ってるからな。」
………へぇ…
すごい世界だね、芸能界って。