居場所をください。



━━━━━━━━━━━━━━・・・・


「ただいまー。」


「おう、遅かったな。」


「まぁ休んでた分のツケが回ってきたかな。

ライブ前だから仕方ないよ。」


とりあえず私はソファ横にバッグを置き、

ソファに座ってスマホを取り出して

すぐに佐藤さんへ電話した。


『━━もしもし?』


「やったよ、佐藤さん。

たぶん29日と30日の18時頃まで

長曽我部さん休むよ。」


『え、嘘。本当に?

よくあの長曽我部さんを説得させたね。』


「今更ながら、演技指導

受けててよかったよー。

ということで、29日は佐藤さん

会社にいてね。」


『はは、わかったよ。

まぁあとは願うだけだね。』


「うん!

あとすこしだけど、私も頑張るから

佐藤さんも頑張ってね。」


『うん、わかった。

じゃあ遅くまでご苦労様。』


「佐藤さんもね。お疲れさまでーす。」


そういって、電話を切った。


「…んー、お腹すいた。」


「飯あるよ。食べる?」


「うん!」


< 3,927 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop