居場所をください。
高橋はまだ人がたくさんいるのに
バイオリンケースを閉じ、手に持って
体を起こした。
………かと思えば
「やっぱりサプライズは大事だよな。」
といって、私のヅラを取った。
「え、ちょ!」
だから私はとっさに
髪の毛をまとめていたネットも取った。
さすがに恥ずかしすぎるから。
………でも、それもまずかったようで…
「それじゃみなさん!ありがとなー!」
とーっても私の後ろがうるさくなったから
高橋は私の腕を掴んで走った。
………体育倉庫まで。
「平気じゃん。」
「………え?」
「腕。」
「あ……」
本当だ…いつの間にか
高橋も平気…
「乗り越えたんじゃん?」
「………や、でもまだ瞬とかはだめなんだよね。」
「ふーん?
じゃあ俺はよくなったのかな。」
よくわかんないなぁ…私の感覚。
「ま、とりあえず入った入った。」
そういって私を体育倉庫に押し込むけど…
………人が多い。暑い。
「みんなお疲れー!」
…でも、学祭らしくていいのかもね。
こういうのも………