居場所をください。
食事会。
━━━━━━━━━━━━━━・・・・
「よろしくお願いしまーす」
スタジオについてすぐに発声をし直し、
私はマイクの前に立った。
『じゃあ流すね~。』
「ちょっと待ってください。」
録る前に、私は気持ちを作った。
長曽我部さんへの想い
ここまでの道のり
そして、一緒に見た
あの富士山頂からのご来光。
険しく、暗闇の中歩いたあの道のり
そしててっぺんについたときに見た
あの素晴らしいご来光。
決して一人で登ったわけじゃないと…
長曽我部さんや、一緒に登ったみんなと
励まし合ってそこまで登り詰めたときの感動
その感動も私はみんなと共に分かち合ったんだって。
「……お願いします。」
あの光を見た時のみんなの笑顔と拍手、感動を
私は決して、忘れない。