居場所をください。
「五十嵐美鈴です。よろしくお願いします。」
部屋に入るなり、カメラが回ってる。
インタビューだとちょいちょいあるこの光景。
「よろしくお願いします。」
おお、このアナウンサーは知ってる。
若手の人気な男性アナウンサー。
「まずはデビューおめでとうございます!」
「ありがとうございます。」
笑顔で答える。
「五十嵐さんは16歳とのことで…
私曲を聴かせてもらいましたが
16歳とは思えない歌声ですね!」
「ありがとうございます。」
しか答えられない。
「私は会ってその髪の色の印象が強いのですが
それはやはり強い印象を与えるためですか?」
「はい、そうです。
名前は覚えられなくえも髪の毛で
印象に残っていただければと思いまして…。」
長曽我部さんの指示だけど。