居場所をください。


「お疲れ。」


「あれ、長曽我部さん。珍しい。」


「見に来たけどもう終わっちゃったか。

じゃあ帰るか。」


「うん。帰る。」


私は長曽我部さんと帰ることにした。

ここからマンションは少し遠いから助かる。


「美鈴、歌詞考えろよ。」


「うん。今から考える。」


「ならよかった。

はい、マンション到着。お疲れ。」


「明日何時?」


「9時からレッスン。

迎え行けねーから一人だけど。」


「了解。お疲れ様でした。」


私はマンションに入った。


「あ、また貴也。」


「おう、お疲れ。」


「今から仕事?」


「まーな。

美鈴、隼也とMV撮るんだってな。」


「うん。今日も練習でした。

隼也相手だと緊張するよ。」


「だろうな。

じゃあ俺行くわ。

もうすぐデビューだな。

テレビ見とくから。」


「うん、ありがと。

頑張ってね。」


「さんきゅ。」


そういって貴也はマンションを出た。


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