居場所をください。
しばらくして番組が終わった。
「お疲れさまでしたー。」
「お疲れさまでしたー。」
そんな声の中、私は楽屋へ戻る。
「美鈴、お疲れ。」
「長曽我部さん、結局スタジオにいたじゃん。」
「本番前、すげー緊張してたろ。
心配で結局スタジオに行った。」
「ふふ、ありがと。」
「本番始まったらきっちり演じてたな。」
「よかった?」
「あぁ、よかった。」
よかった、一安心。
私は楽屋に戻り、ネックレスをはずして
着替えをした。
コンコン………
ん?長曽我部さん?
「はーい。」
「美鈴ちゃん。」
「お、沖野さん!」
うわ、緊張再び。