居場所をください。



「おい、瑠樹。

そろそろ時間じゃねーの?」


「え?

…あ、ほんとだ。やべ。

じゃあカメラ頼むわ。あと腕章もな。」


今日はこのまま裕太と合流。

つーことでstaffロゴの入った

ツアーTシャツは着れず

私服に腕章スタイルとなった。


「なるべくはやく出てこいよ。

俺絶対に一人ではやらねーから。」


「はいはい、わかりました。

んじゃあとでな。」


亜樹はそういって、

ビデオや他の荷物をもって

さっさとどこかへ消えた。


ま、もうすぐ気合い入れる時間だから

通常通りなんだけど。


……って、PHS渡すの忘れてたし。

まぁいいや。


「あ、瑠樹ー!!」


「あ、颯太。

お前今日も来んのかよ。」


「当たり前じゃん!!

ってか撮影終わっちゃった!?」


「ついさっきな。」


「えー!まじかよー

夜は?やんの!?」


「やるよ。

だからまた夜に来いよ。」


「ちぇーっ

まぁいいや。美鈴ちゃんにはメールしたし!

じゃ、俺友達待たせてるから行くわ!」


「おう」


……に、しても

あいつどこ言っても居るよな…

金あるにしてもそんなに行くか?普通。



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