居場所をください。



「……あー、瑠樹そういや

このあとバイトって言ってたもんな~。

じゃあ俺先に帰るからさ

頑張れよ。」


「え…

……あぁ、サンキュ。」


なにも、聞かないんだな。

なにも言わず、聞かず

…こいつ、こんないいやつだったっけ。


「その代わり

明後日の海、運転は瑠樹だからな~。」


「げ!まじかよ!

……え、てか海?なにそれ。」


「今決定した!彼女も誘えよ~。

じゃーな。お先。」


裕太はそれだけ言ってさっさと行ってしまったから

俺もいつまでもここにいても仕方ないし

とりあえず腕章をつけて

柵の内側へと入ることにした。


いつの間にかめっちゃ人集まってたし

とりあえず待避。


場所変えてから撮影開始だな。




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