居場所をください。
「お前らもなんかやりゃいいのに」
美鈴が長曽我部さんと会場を一旦出るのを確認し、俺は残されたこいつらに話しかけてみた、けど
「考えても見ろよ。
他のやつら見ててもだけど、余興でやるならだいたい歌とかダンス、たまに芸人の真似とかもいるけど
これからプロが歌歌うっつーのに素人が歌ってたら下手くそさが際立つだけだろ。」
「……確かに」
「美鈴のあとにやるやつがかわいそすぎるわ」
・・・確かに、そうだな。
素人がやると本当に余興レベルって感じだけど
美鈴だけステージ並みだし。練習を何回か見てきたけどさ……
「その上映像までプロレベルじゃ、このあとのムービーとかもかなりショボく感じるだろな」
「美鈴のあとのやるがかわいそすぎる。」
「それに美鈴ちゃんの歌聴くので精いっぱいだしー。」
・・・なるほど。
確かに、ほとんどのやつらが歌+ダンス。美鈴は踊りはしないらしいけど…
『踊ると歌に集中できないから』
と言うくらいだから、かなり気合い入れてそうだしな…
「……俺も見てる専門でよかったわ」
「その方が気も楽だしな」
なんて話していると、美鈴の番になったらしく
周りがざわっとなった。ざわっと。