居場所をください。
「とりあえず俺はこれから仕事があるので
これで失礼します。
お騒がせしてすみません。」
貴也が立ち上がり、頭を下げた。
「お騒がせしてすみません。」
私も頭を下げた。
私が頭を下げたところで
貴也が社長室から出ていった。
「美鈴も行こう。」
長曽我部さんがそう言い、
私も出ようとした。
「あ…ハンカチ洗って返します。」
すかさず赤堀さんが言った。
「あぁ、いいよ。
そのままで。」
「……………ごめんね。」
私は赤堀さんからハンカチを受け取り
社長室を出た。
「はぁ、厄介なことに巻き込まれたな。
しかも誰から聞いたのか言わなかったし。」
「そうだね。」
私はハンカチをバッグにしまおうとした。
「……………あれ?」
この香水の香り、どこかで……………
ちょっと待てよー…どこだっけ…。
……………そうだ、思い出した。
「どうした?」
「わかったかも。
私のマンションを誰に聞いたのか。」
「え?」