居場所をください。
ふぅ、やっと部屋だ。疲れた。
エレベーターに椅子ほしい。
ガチャ
ただいま~。誰もいないけど。
靴を脱ぐだけでもすっきり~。
ヒール疲れる。
ガチャ
「おかえり、美鈴。」
「……………え?」
え、え?
「なんで貴也いるの?」
「なんでって。
いつでもきていいんだろ?」
「や、まぁそうなんだけど…。
びっくりしたー…。
泥棒かと思った。」
「はは、悪いな。
腹減ってね?」
「え?まぁ…。」
夕飯抜きでしたから。
「これ。」
「なにこのボトル。」
「スープ。俺の手作り。」
「えぇ!?貴也の?」
「そ。いつも作ってもらってばっかだし
最近会えてねーから。」
「うそぉ…。」
感動なんですけど。
でも…料理、できたっけ?
……………大丈夫かな…。
私はとりあえず座った。
「長曽我部さんに時間聞いてたし
さっき温め直したやついれてきたから
まだ温かいはず。スープボトルだし。」
「うん、ありがと。」
私はとりあえずスープを飲んだ。
「っ!おいしい。」
「だろ?」
貴也は満足そうに笑っていった。