居場所をください。



「それでですね、実は今日誕生日の美鈴ちゃんに

サプライズゲストを呼んであります!」


「サプライズゲスト?」


誰?沖野さんだったら発狂するよ。

それはないな、普通に。


「瞬~!お願い!」


ユリ姉が瞬を呼ぶと

瞬は大きなマントがかかった台車を

一人で運んできた。


「すごいね。」


冷静な私。


「美鈴ちゃん、マント取ってよ!」


「あ、うん。

いきまーす!」


私は思いっきりマントを引き剥がした。



「「「キャーーーー!!!」」」


な、なに!


思いっきり引き剥がしたマントは

私の視線を塞いだ。



「美鈴ちゃん、なにしてんの…。」


ハルの呆れた声が聞こえる。


「た、助けて…。」


私はなんとかマントをとってもらって

やっと明るい視界が開けた。



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