居場所をください。
「でね、実はね
私とハルで居場所をください。
披露しようと思って練習してきたの。
聞いてくれる?というか強制だけど。」
「え、うん。わかった。」
「じゃあいくよ?
江原さん、いいですか?」
おぉ、ドラムもお願いしたのか。
「大地くんもいい?」
ピアノまで。
どこまで準備いいの。
「じゃあいくよ?
せーの」
『ちゃーんちゃちゃーんちゃんちゃーんちゃーん』
……………え?
「ハッピバースデートゥーユー
ハッピバースデートゥーユー
ハッピバースデーディア美鈴ちゃーん
ハッピバースデートゥーユー」
「……………えぇ!?」
驚く私の横に運ばれてくるケーキ。
『美鈴、火消せ。』
イヤモニから聞こえる長曽我部さんの指示と
ユリ姉に促されてろうそくの火を消す。
「「おめでとー!!」」
「ありがとー!」
やばい、すっごい嬉しい…。泣きそう…。