居場所をください。



大きなケーキをみんなでわけて

あっという間になくなった。


「長曽我部さん、ありがと。」


「なにが?」


「いっぱいだよ。

貴也と休みを合わせてくれたのも

ライブに貴也と隼也呼んでくれたのも

ケーキのことも、ライブのことも。


最高の誕生日でした。」


「そ。ならよかった。」


長曽我部さんが私のチーフマネで

長曽我部さんが私の兄で

本当によかったと思えた1日だった。



「帰るから。支度してこい。」


「はーい。」


~♪~♪~♪


その時誰かのスマホがなった。


「あ、俺だ。

ちょっとごめん。


もしもし?」


貴也か。

私は気にせず楽屋に戻った。

早く帰りたいしね。貴也と。



< 950 / 4,523 >

この作品をシェア

pagetop