居場所をください。

貴也side




~♪~♪~♪


「あ、俺だ。

ちょっとごめん。」


"着信 宝井誠治"


マスター?

なんだ?こんな時間に。


「もしもし?」


『貴也か!?お母さんが倒れた!』


「え…?」


『今、救急車で運ばれて病院なんだ。

双葉病院だ。すぐ来い。詳しくはそれからだ。』


「…わかった。」


俺はそれだけ言って電話を切った。


「長曽我部さん、すみません。

俺急用が出来たのでタクシー拾って先に帰ります。

美鈴に、一緒に帰れなくてごめんって伝えてください。」


「あぁ、わかった。」


「失礼します。

隼也もまたな。」


「おう。」


俺は先に会場を出て

急いで病院へ向かった。



母さん…。



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