未来が見えない『Previously invisible』

✜✜ 巻き込みたくない


あれから、ふた月が過ぎた。

相変わらず、姉の意識は
戻ってないが、
顔の腫れは完治した。

手の固定もとれて
リハビリの先生が、毎日きて
リハビリをしてくれていた。

足の固定も、間もなく
取れるから
そちらのリハビリも始まる。

脾臓も落ち着いてきた、
頭蓋骨陥没も良くなっていた。

肋骨も良くなり
呼吸も楽になってきた。
まだ、鼻のチューブは、
とれないが。

もう、俺の中では、
樹さんの事は、
完全に頭からなかった。
と、言うか会ったことが
幻だったのではないかと
思う様になっていた。


もちろん、由依さん、真さん
蓮さん、凪さんと
樹さんの話をすることもない。


月紫が、たまに
樹お兄ちゃんとご飯食べた
とか、話していたのを聞く程度だ。


俺も、もう人を巻き込みたくないから
これで、良かったのかもしれない
と、思いはじめていた。
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