運命の少女と悪魔の少年の学園物語
ふざけるな。
なんで好きでもないのにこの女たちによって俺たちの仲を引き裂かれなきゃいけないんだ。
神鳥さんは俺の友達だ。
初めてできた、まともな友達。
折角のチャンスをこいつらのせいで引き裂かれたくない。
俺は群がってくる女たちを睨んだ。
「………っ、藍井湊太様…?」
「藍井湊太様…どうなされたんですか?」
「睨んでないで、私たちといきましょう?」
苛つく。飄々としているその態度が。
俺を怒らせたなんて知りもしないで。
「………ざけるな…」
「?藍井湊太様…?」
「ふざけるな‼お前らに俺の交友関係に口出しする権利なんてない!」
俺は女の手を勢いよく払った。
「藍井湊太…様…?」
「ちょ、何よ!突然!執拗にくっついてくるガキを追い払っただけじゃない!」
「………ふ、誰がガキだって?笑わせるな。」
あいつは…神鳥さんはお前らよりもずっと大人だ。媚びない、化けない、そのままの姿。
「執拗にくっついてくるのはお前らだと思うけど…?」
「………っ、」
女たちは押し黙った。
「濃い化粧して、顔だけで媚びてきて、妖怪のように化けて、でも裏ではこそこそ他の女をいじめてたんだろ?そんなお前らに比べりゃ、あいつなんてずっと大人だし、そのままだ。」
「………こんなの…藍井湊太様じゃないわ…」
「何馬鹿なこといってんの?お前らが好んでくっついてきた藍井湊太はただの作りだっての。それすらも分からない?」
俺は妖艶に笑ってみせる。それにはこいつらに対する感情などない。
あるとしたら怒りだ。
「…っ!」
「さっさと消えれば?これ以上俺に関わんな。」
俺は神鳥さんの後を追うように走っていった。