運命の少女と悪魔の少年の学園物語
「はぁぁぁぁぁーーーーー」
大きな溜め息をつく。一人になってそれなりに神威学園をまわっていったんだけど、あまりにも広すぎて迷子になった。

入学式までまだまだ時間はあるんだけど…

本当ここどこ?

とにかく今どんな状況かと言うと…
1、とにかく長い廊下
2、赤いカーペットがしかれている。
3、ドアも何もない
4、あるとしたらリアルな肖像画
5、照明暗め

……なんとも言えないとこに来ちゃったんだね、私…

「あ~~~~~~~~~‼ここどごぉぉぉ!」

叫ぶ。そしてそのまま『あ~~~~~~~~‼ここどごぉぉぉ!』と帰ってくる。

噛んだのは聞かなかったことに。

「はあ、変なとこ来ちゃったなぁ…爆発とか火花散ってるし…藍井くんは教えてくれないし様呼びされてるし…」
「あ!いた!」
後ろから声がした。声の主はもちろん…

「神鳥さん!ここにいたの?!探したよ!」
「げ…藍井くん…」

藍井くんが私を探してたらしい。お疲れさまです。

「それはそれはお疲れさまです、藍井湊太様。」
嫌みったらしくいってみた。だんだんこいつが憎たらしくなってきたよ…
「ちょっと、その呼び方やめてくれる?」
キレられた。結構ガチで。

冗談だったのにな、

「嘘だよー、様呼びされててなんか憎たらしくなってきたから意地悪したとか冗談だよ?」
「神鳥さんって何?天然?馬鹿なの?」

罵られたし!失礼だし!(自分がいったことに自覚がない。)

「あ、私迷ってたんだよね。このまま帰らぬ人になるかと思い始めてたとこだよ!」
「…ハイハイ、帰ろうか?」

藍井くん、笑みが怖いです。
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