゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚
あたしは1人でアッと息を飲んだ。
…中島桜……!!!!
悠に告白しようとしてた人だ!!!!
あたしも付いていったんだっけ………
あの人が……
あたしを睨んだ中島先輩の顔を思い出してゾクッとする。
あたしは今さら自分が床に這いつくばっていた事に気が付いた。
強打した腰に体重がかからないようにゆっくりと起き上がる。
みんな…いないよね?
「出口はっ…?窓…」
せかせかと周りを見回す。
どうしよう…窓なんてないよっ…!!
心の中に絶望感が広がる。
もうダメなんだ…
前みたいに悠は来てくれない……
フラれたんだから当たり前……
もう…
足の力が抜けて床にへたりこむ。
「やだぁ……悠っ……」
来るはずのない人の名前を呼ぶ。
ちょうどその時、あたしの携帯が鳴った。
♪~♪~♪~♪
「携帯っっ!!!!」
忘れてたっ!!
ポケットから乱暴に携帯を引っ張りだす。
『もしもしっっ!!!!!』