゚+いじめっ子彼氏といじめられっ子彼女+゚
゚+♀未亜SIDE♀+゚
──…バサッ…ダンッ
「いった……」
地面に放り投げられて思いっ切りお尻と背中を打つ。
ここ…前来た事ある……
ざわっと体中の毛が逆立つ。
穂波に拉致られた時の倉庫だ……
「ね、ねぇ!!!!」
近くにいた男を呼び止める。
「あ?」
「これを指示したのって…星野先輩?
それとも星野穂波?」
震えるあたしの声。
男はあたしの言葉を嘲笑った。
「穂波?アイツはもう足を洗ったよ(笑)」
えっ…?
「姉貴の奴が説得したんだとよ。
まっ、俺らにとってはライバルの族が減ったわけだからいいんだけどよ。」
星野先輩が…説得した…?
「じゃあ…?」
「俺らを金で雇ったのは桜だ。」
「桜…?」
「よぉく考えて見ろよ。
桜が来るまでの間な。
その後は…お楽しみだぜ。」
ニヤッと下品な笑いを浮かべて男は離れて行った。
桜…桜……桜………