天才研修医と指導医
寛人「はいこれ点滴。」
凜「ありがとうございます…」
寛人「家族に連絡して迎えに来てもらうか…」
凜「いえ…一人で大丈夫です。」
寛人「いや…一人では帰せない。まだフラフラしてるし…途中で倒れたら意味ないからな。」
凜「そうですか…じゃあ連絡します…」
プルルル…プルルル♪
葵「もしもしお姉ちゃん?」
凜「ごめんね葵…お姉ちゃんちょっと調子悪くて…病院来てくれる?」
葵「うん。お姉ちゃん大丈夫?」
凜「うん全然大丈夫なんだけど…家族が迎えに来ないと帰さないって言われてさ…」
葵「そっか…すぐ行くね?」
凜「ごめんね…」
葵「ううん。病院のどこに行けばいい?」
凜「1階のロビーから、救命センターって書いてあるところに来てくれる?」
葵「分かった。じゃあね。」
凜「うん…」
寛人「連絡取れたか?」
凜「はい…すぐ来てくれるそうです…」
寛人「ちゃんと食べて寝るんだぞ?たまには息抜いて他の人に甘えるってことも大切だ。無理すんなよ?」
凜「…はい…でもそんなに大袈裟に言わなくても大丈夫ですよ…」
寛人「ただの強がりだろ?本当は立ってるのも辛いと思うんだけど?」
凜「…そんなことありません…もう熱も下がりましたし…」
寛人「まだ顔色悪いし。とにかく無理すんな?」
凜「はい…」
ナース「上野先生?ご家族の方が来られましたよ。」
凜「葵…ごめんね…」
葵「ううん…お姉ちゃん大丈夫?」
凜「全然平気だよ?」
寛人「妹さん?」
凜「はい…葵…」(倒れかける)
寛人「おい!」(抱き止める)
葵「お姉ちゃん…お姉ちゃん?」
寛人「大丈夫だよ?上野分かるか?」
凜「ちょっとフラフラして…」
寛人「あ~あ~…また熱上がってきてるわ…水分摂れてないし…」
凜「点滴しておけばなんとかなりますから…」
葵「帰ろお姉ちゃん。」
凜「うん…」
寛人「お父さんかお母さんは?車で待ってる?」
葵「…え…あ…」
凜「いません。二人暮らしです。」
寛人「え…じゃあ…葵ちゃん何で来たの?」
葵「歩きです。」
寛人「そうか…」
葵「お姉ちゃん帰ろ?」
寛人「おいおい…俺ももう上がるから送ってくわ…」
凜「大丈夫です…なんとかなりますから…」
寛人「こんなフラフラの病人ほっとけるわけないだろ!いい加減自覚を…」
凜・葵「…」
寛人「悪い…言い過ぎた…」
凜「い…いえ…すみません…」
寛人「ちょっと葵ちゃんだけじゃ心配だしな…ちょっと待ってて?」