僕の命が尽きるまで
母は僕に言った。
『優月、あなたには将来、うちの家柄に相応しい方と結婚してもらうわ。だからあの子とは別れなさい』
反抗しても無駄。
未来は決まってる。
どんなに足掻いても運命は変えられない。
だから僕は彼女に別れを切り出した。
突然の別れ話を彼女はあっさりと受け入れた……。
別れてから、僕らは他人に戻った。
会話をしない。
目を合わさない。
敷かれたレールを歩き続けるために、彼女を切り捨てた。