無。

とじたこころ

自分の部屋にいても心が休まらない。
我が子のように馴れ馴れしく名前を呼んでくる母の再婚相手。
再婚相手にヘコヘコしてる母。

親も、所詮人間なんだと思った。
失望した。

元々衝突することも多かった。
ぶつかり合うことも面倒になって
顔も合わせたくなくなった。

休みになれば友達の家に泊まりに行った。

学校を辞めてからは
一度泊まりに行けば数日帰らないこともあった。

友達の家。
友達の友達の家。
友達の彼氏の家。
友達の彼氏の先輩の家。

居場所を探して回った。

そんなもの結局なかったんだけど。
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