無。

きょうのはじまり

―どんな「今日」になるんだろう?―

そんなこと考えないし、期待もしない。

振り返ると「昨日」が私を嘲笑う。
[結局「今日」を迎えるしかなかったんだな]と。

助けを求めて「明日」を見るとまた私を嘲笑っている
[「明日」を迎えることは同時にまた「今日」を迎えるってことだ]と。

私は長い長い「今日」にしがみついてやり過ごすしかないんだ。
「昨日」もそう生きたし「明日」もきっとそう生きる。

これから先何十年とこんな「昨日」と「今日」と「明日」と顔を合わせて生きていかなきゃいけないのか‥‥

死にたくなる。


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