フレッシュ! 学園のアイドル!
 そして夕方…

 芽琉香はちょっとブルーな気持ちで帰ろうとした。
 いつものように私と美穂と一緒である。

「あまり、気を落としちゃダメだよ。もっと、前向きに行こう」

 美穂が励ましの言葉をかけた。

「そうしたいけどね…」

 さえない表情の芽琉香。
 なーんだか、すっかり元気が無くて暗いオーラを感じちゃう。

「なーに?」
「自信無くしちゃった」
「自信無くした?」
「みんなの前で、振り付けに失敗してコケちゃったから?」と私。
「うん」

 芽琉香はしょぼくれた顔をしてため息付いた。
 美穂が芽琉香の肩を軽く叩きながらなだめる。

「緊張しちゃって、ついつい焦ったんじゃないの? 明日からもう一度、本番に向けて練習すればイイじゃん」
「そうは言っても」
「山宏先生の前で誓ったでしょう? しっかりと練習して本番に臨みたいと思うって」
「うん」

 芽琉香ったら、全く元気なさそう。
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