NIGHTMARE.
「うん…モヒさんなんで笑われてるか気づいてないよねあれ…」
「知らぬが仏って言葉もあるでしょう宏大…」
二人が小声でそんな話をしていたなんて知る由もない私とモヒさんであった。
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「そろそろ帰らないとやばいんじゃない?鈴さん」
時計を見るともう朝に近い時間だ。
「…そうですね、」
わかってはいたけれど、
一人であの家に戻るのはなんだか寂しく感じた。
なんだか戻りたくない。
いつまでも動かない私にモヒさんは。
「なら、一緒に来るか」