婚約者は高校生
視線をあげると、そこには自分に自信のありそうな感じの子がいた。
少し明るめの髪に似合うようにメイクもしっかりとしている。
大きな瞳に長いまつ毛。
艶のある唇。
意外なことに制服はきちんと着ていて第一ボタンが外れている、ということもない。
しかし代わりにスカート丈は短い。
自信があるのは胸より脚、ということなのだろうか。
全体的に見てカワイイ子であることは間違いない、が。
…俺の好みの脚をしていない。
それでなくても女子高生は俺の恋愛対象外。
あわよくば遊びにでも連れていって欲しいなという雰囲気を漂わせているのは目に見えてわかるが、「誰か待っているのか」と言うなら聞いてみよう。
俺はいつものように仕事用の笑顔を作る。
「ええ、人を待ってるんです。瀬野尾姫紀さんと言うのですが知りませんか?」
聞くとあからさまに顔をしかめられた。