婚約者は高校生


なるほど、そう返してきたか。
やはり本当に彼女がいるかどうか確かめようとしたわけだな。

しかしその返し方はいかがなものか。
俺の彼女(仮)を見て俺の何がわかるのかと言いたくなるぞ。



「実は私、多賀さんのことについて会社の方にお聞きしたんです」



「そうか」



「多賀さんは仕事ができて、その上気遣いのできる方なので、女子社員からの人気が高いと聞いてます」



まあそうだろう。
円滑に事を運ぶために努力しているからな。

会社用の笑顔も含めてな。誰かさんはそれをいらないと一蹴してくれたが。



「そして山科さんに言わせれば、多賀さんを猛獣のように狙っていると」



「…」



あながち間違ってはいない…な。
俺にとってはいつものことだけどな。



「私としても猛獣に多賀さんをやすやすと喰わせるわけにはいきません」



なるほどな。
だが、その言い方だと俺の彼女(仮)も猛獣だと言っているようなものだ。



「だから俺の彼女を見たいと、そういうわけか?」


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