鈍感プリンセス
耕太はハハッと微笑む。


「……も毎日見れるわー」

「え?なに?」

耕太がボソボソ言ったので


聞こえなかった。

 
「な、なんでもねーよ!」


耕太はそっぽ向いて答えた。


「え?なに?!気になるっ!」


私は興奮しながら耕太に迫る。


すると耕太の頬が赤くなっていることに気づいた。


「ねぇ耕太?今日そんな暑い?」


季節は春だし桜も満開だし、暑くないよね?

「だからなんでもねぇーって!」



ちょっと焦って耕太は目を逸らす。


なんでだろう?


と思いながら3組に向かった。
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