野良猫は膝の上で眠る
私はその悲しげな声にコクリと頷く。
はるは今頃どうしてるだろう、そう考えて少し寂しくなった。
「鈴?ここに戻っておいで」
私の顔を覗き込みクロが言う。
「私は、はるのとこに戻る」
はるの傍に居たいから。
「クロは昔から私のことなんか放ったらかしで。なのに何で心配なんてするの?」
一番不思議だった。
私が一ヶ月近く居なかったのが何でわかったのか。何でほったらかしだったのにわざわざ心配なんてしてたのか。