御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
『お疲れ~~』

大好きなワインとチーズ

そして目の前には大好きな人。

グラスを上げて二人で乾杯し、ワインを一口飲む。

「おいしい~~」

「うまいな・・・」

2人の声が重なる。

「でしょ?とても飲みやすいけどワインってアルコール度数がビールより高いでしょ~
注意しないと酔っ払っちゃうのよね~~」

鈴城君と結婚してから家でこうやって2人で飲むのは初めてで

何だかドキドキしちゃっていつもよりおしゃべりになる。

「確かにこれは飲み易いから調子にのって飲んでるとやばいかもな」

鈴城君は

グラスを置いてワインボトルを手に持つとラベルをまじまじと見た。

テーブルの上のサラダやチーズ、アヒージョの横には軽くトーストしたバケット

どれも2人でキッチンに並んで作ったもの。

今まで一緒にキッチンに立つことがほとんどなかったけど

何も出来ない人だったらあれこれ心配しちゃうんだけど

これだけ料理が出来れば海外での一人暮らしも心配はいらない。


「どうした?」

「え?」

私は無意識のうちにため息をついていたみたいで鈴城君が心配そうに私を見る。

「いや・・・急にため息つくから・・・何かあったかなと思って」

何かあった?・・・・そりゃ~ありすぎるくらいいろいろあったよ。

これからのことを考えるとため息どころじゃない。

実際、風間課長から私の今後の事を聞かれてどう答えたらいいのか悩んでるし

そのことを鈴城君に言ったところで

私たちの答えはもう出てしまっている。
< 149 / 191 >

この作品をシェア

pagetop