御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
一応結婚1週間の新婚なんだけどな・・・というのは胸の中にしまい

「どこって・・・・夕飯の買い出しです。もちろん・・・自分の分ですけどね」

ぶっきら棒に返事をしてみた。

するとこっち来いと言いたげに首だけを動かしリビングへ戻ろうとしていた。

だけど私は引っ越し疲れで早くご飯が食べたかった。


「要件があるならここで言ってください」

後姿に向かって言いうと

「・・・・・・飯ならあるから」とこれまたぶっきら棒な返事が返った来た。

「で・・でも食事は個々にって言ってたよね」

すると鈴城君の足が止まった。

「この辺にスーパーがあるけど会社の人間をたまに見かけることがあるんだ。
打ち合わせしたいことがあるから今日は特別。とりあえずリビングに来て」

だったら最初から言ってくれたらいいのに


そしてリビングに行くとダイニングテーブルの上に稲荷ずしがピラミッドの様に

積まれていた。

「これ・・・どうしたんです?」

「俺が作った」と言いながら鈴城君は椅子に座った。

俺が作ったって・・・・カレーとか鍋とかなら男の料理か~すご~~いってなるけど

稲荷ずしってこれまた微妙だな・・・・と思っていると

「早く座ったら?」

「あっ・・・はい」
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