御曹司はかりそめ若奥様を溺愛中
「ふ~~~っ。とりあえずこれでいいかな」

一人暮らしをしていた時より少し狭くなった部屋だけど

何とか荷物の整理もできた。

時計を見ると夕方・・・・

お昼はハンバーガーだけだったからお腹が減ってきた。

でも食事は個々でだったな・・・

となると今から食材を買いに行かないといけないんだけど

この辺の地理全く分からないんだよね・・・・

鈴城君に近くにスーパーがあるか聞けばいいことなんだけど

さっきの様な冷たい言い方をされるとなんとなく聞きづらい・・・・

仕方がない。今日はコンビニ弁当だ!

私はバッグを持つと静かに部屋のドアを開け玄関の方へと向かった。

幸い私の部屋から玄関はすぐだからリビングにいる鈴城君に気づかれることはないだろう。

そう思いながら靴を履こうとすると

「どこに行くの?」

後ろから冷たそうな声が聞こえた。

振り返ると腕を組んで私を見下ろす鈴城君が立っていた。

声も不機嫌なら顔もかよ・・・
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