好きにさせて




「さくらもう漫画読まないの〜?」

「読み終えた」


今日は漫画はない、学校に来る途中で買ったコンポタをわたしはすする。


「あ!いいなぁ〜ウチも買えば良かった〜」


「え、まじで?さくらちゃんどハマリ〜?」


「結局どんな話だったわけ〜?」


「両想いの男と女が救われない話」



まさにこの通りだった、こんなにもモヤモヤして終わった漫画は初めてだ。こんなにもスッキリしないなんて作者バカじゃねぇのか。すげぇよ、まじで。



「うっわ〜なにそれ〜昼ドラ系?」

「ドロドロって感じ〜?こわ〜」



…昼ドラのイメージってすげえよな。わたしのお母さんよくあんなもの見てられるなぁ。



「で、面白かったの〜?」


「イライラした、なんで告白しないのか理解出来ないね。両想いのくせに。わたしなんか片想いって分かってて告白したことあるのに…」



「なにそれ〜?こないだの彼氏〜?」


「違う、幼なじみ」



その瞬間、みんな食いついてくる。こういう話題好きね、飽きないのか。



「まぢで〜??告白したの〜?最近?」


「てか、幼なじみいたんだぁ〜!誰なの〜!」



「やばいやばい〜!さくらフラれるの天才じゃん〜!」



最後、おい。



「昔の話だって、」


「なんでフラれたの〜?」


「やっぱり、すっぴん?ははは〜っ!」


「ちょ!そのネタやばい!笑う〜!!」



「もうやだ、またツボるって!くくっ、あはは〜!!」



いろいろとひでぇぞ。
わたしに対して。
女子高生テンションこえぇ。


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