ねぇ、松風くん。~潤*祐樹side~


……不完全燃焼ってやつ。


まー、いいけど。
その代わり…って訳じゃねぇけど最近面白いやつ見つけた。



「なぁ、そんなに気になる?俺のこと。」


「…な!ち、違っ…」


俺の言葉に、俺に向けていた視線を逸らし耳まで真っ赤にして俯く女。


隣の席の綾瀬くう。

1週間くらい前に教科書を忘れて、見せてもらったのがキッカケで話すようにはなったものの…


「…なんで俺のこと見てたわけ?」

「………み、見てないよ!」


俺が話しかければこの通り。
俯き加減で恥ずかしそうに顔を染める。

こいつ、絶対 俺のこと好きだと思うんだけど。


……っつーか、好きだろ。

まじ、俺って罪な男。
これでバレンタインのチョコまた獲得しちまったってわけか。

< 42 / 68 >

この作品をシェア

pagetop