青と口笛に寄せられて
順調に計画通りに事が進んでいく。
スープカレーのあとは、ペンギン堂。
微妙に外れた路地に位置していて、看板が出てるから見つけられた。
啓さんも名前は有名だから知っていたけれどペンギン堂に来るのは初めてらしい。
何故なら、女子感たっぷりのお店だからだ。
夜はお酒を出したりしてるみたいだけど、昼間はアイスクリームとソフトクリームのみ。
期待していたパフェは夜だけだった。
ガーーーン、とショックを隠し切れなかった。
「ごめん。俺もそこまでは知らなかったわ。雪印パーラーに行くか?」
魂が抜けそうな私を気遣ってそんなことを言ってくれた啓さんに申し訳ないので、ブンブンと首を振りソフトクリームを食べることにした。
ここもまた店内は広くなくて席数も少ない。
夜に来たらムーディーな感じでいいかもしれない。
お店の中にはペンギンの置物があって、確かに女の子ウケが良さそうだ。
店内には数組の若い女の子たちがアイスクリームやらソフトクリームを食べていて、啓さんのような男の人はおらず。
絶対に中で食べたくないと彼が拒否したので、仕方なくテイクアウトして外で食べたのだった。
「自意識過剰ですよ、啓さん!みんなガールズトークに夢中なんですから、男の人なんて気にも留めないですよ」
もっとじっくり店内を見たかったのに。
という、私の気持ちが言葉に表れる。
濃厚で甘いミルクソフトクリームは、肌寒い外で食べても苦にならないほど。
啓さんは私と同じソフトクリームを頬張りながら、チラッと辺りを見回した。
「そうはいかないんだわ、昔から」
「え?」
彼の言うことがいまいち分からなくて、くるっと振り返る。
道行く人や、私たちと同様にペンギン堂のソフトクリームを買いに来た女の子がこちらを見ていることに気がついた。