青と口笛に寄せられて


その日の夜、私は病院の談話スペースに家族を呼んで、そこで両親と妹と4人で座っていた。
まだ何人かの面会者もチラホラ見えたけれど、騒いでる人もいないし話しやすい。


面会時間は夜の19時までと限られているので、私は単刀直入に3人に切り出した。


「え、えぇーっと……、コホン……。私の仕事のことについて、みんなにきちんと理解してほしくて呼び出しました」


微妙な緊張感をまといながら、穏やかな表情のお父さんと、少し不安げな表情のお母さん、そして腕を組んでことの成り行きを見守る里沙にサッと目を配った。
当然のことながら、3人とも私を見ている。


「今までちゃんと話す機会を作らなくてごめんなさい。里沙が紋別に来てくれた時に、お父さんたちが私を心配してくれているってことは聞いてたから、それからずっと申し訳なかったなって思いは持ってたの」


お母さんが「そうねぇ」とため息をついて、眉を寄せてしかめっ面をする。


「里沙から聞いたと思うけど、お父さんもお母さんもあんたのこと心配だったのよ。だってこっちから連絡しない限り電話もメールもよこさないじゃない?忙しいのは分かるわよ、仕事が楽しいのも分かるわよ。でも家族がいるってこと、忘れてほしくなかったのよ」

「…………はい。ごめんなさい」


連絡をしなかったことに関しては、もう言い訳をする余地もない。
お風呂から上がって眠る前にでも、一報何らかの形で連絡をするというのを日課にすればよかったのだ。
それを「疲れたから明日でいっか」と先延ばしにしていた私が悪い。


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