正義の味方に愛された魔女1
私は、物心着いたときから非常に察しの良い子供として扱われていた。



みんながそうであると思っていた。

でも小学校に上がる頃には流石に気付いていた。

自分はみんなと違う。

これを知られると気持ち悪がられる。

友達がいなくなる。



全部、分かってしまうから。

少しでも体に触れると、相手の心が視えてしまうから。

心の声が聴こえてしまうから。



「私に触らないで!」



子供ながらに危機感を感じた私は、
普段の生活のなかでなるべく力が使われないように
他人に触れることを極力避けた。


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