世界の淵で君たちと

 ペラリ、ペラリ。



 その場に響くのは、麗しの人魚姫がページをめくっていくペラリペラリという音。

 そして、下の海底キチク城から上って来る、ポコポコという空気のリズムだけ。



 ペラリ、ペラリ。



 ページをくり、本の上で目を縦横無尽に走らせて。

 アイネイアスは今日も、物語の世界へと旅をする。



(080813)
< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

いつかの花。

総文字数/62,609

恋愛(その他)121ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
人は、生きている間に 何度でも、 本気の恋をする――。 突如、時代の波に呑まれ 辿り着いたのは、アノ時代。 いつの時代にも、 必死に生きる人たちがいる――。 2008/01/05~ *この物語はフィクションです*
時計塔の鬼

総文字数/170,658

恋愛(その他)397ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
時計塔という空間で 「夕枝は俺のこと好きだろ?」 「ずっと、一緒に居たいの」 彼と彼女は出逢った。 鬼と少女の不思議で切なく、ちょっぴり甘い恋物語。 ※新人賞にエントリーしました★宜しければ応援お願いします♪ *この物語はフィクションです*

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop