ナルシ男

萌秋 娃愛side

娃愛side…

目の前の男が

「君の瞳に乾杯」と言い出した。

娃愛「クス…面白いことを言うのね…」

と私は答えた。

キモい台詞を吐く目の前の男。

自分格好いいとか思ってそうなナルシ男

にナンパされた私。

まー顔は格好いいけど性格はなぁ…

とか思ってた私。

目の前の男は花崎魔神(はなさきまじん)と

名乗った。

私は無意識のうちに

人に酷いことを言ってしまう。

心の中で思ってるつもりが

声に出てからだが動いて

目の前の相手を傷つけてしまう。

娃愛「その台詞寒気がするくらい

キモいんだけど言葉を選んで喋れよ」

そしてハッとしたように

娃愛「おっと…ごめんなさい…

私たら失礼なことを…」

と謝る。

男は

魔神「別にいいよ…。」と言い

私に近づく私はつい

娃愛「触るんじゃねぇー!!虫酸が走るわ!!

キモいんだよナルシ男が!!」

バシーン、パリーンとかドカとか響く音

娃愛「あんたどうせ「俺様格好いい」とか

思ってんだろ!?そう言うの嫌いなんだよ!!

クズが!!」

と言って私に踏み付けられる目の前の男。

踏みつけられて嬉しいとか

思ってないんだろうけど

踏みつけられるのに慣れてるのか男は

怒りもしない。

端から見たらドMなんだろうな…。

娃愛「イベリコ豚食べれたのは良いけど…

あんたって金持ちってだけでつまらない」

と言ってすぐに私はまた謝る。

娃愛「私たらまた…」

男はスマイルで

魔神「だよね…あはは…いいよ…

事実だし。端から見たらそうだよね…」

困ったような複雑な顔をする男に。

私はまた

「本当にごめんなさい」と謝る。


そして目の前の男は最高のスマイルで…

バァァァァァァァーーーーーーーーーーン

と隠し持ってた銃で

私を撃った…。
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