リューゲ・ヴェルト
1章 始まりの記憶
とある病室にて
ピッ… ピッ… ピッ…
小さな病室のベットに少年は横たわっていた。
ピッ… ピッ… ピッ…
規則的に聞こえてくる電子音が、彼の容態を物語っている。
ピッ… ピッ… ピッ…
この病室に入って一週間、一度も目を覚ましていない。
ピッ… ピッ… ピッ…
そして、8日目を迎える
この日…
ピッ… ピッ…
彼は、
ピッ… ピッ─────────
死んだ。