龍神のとりこ
真紅だったコハクの瞳が緑に変わってきていた。

トーコは瞳を見てほっとしていた。

「よかった、、」


コハクを落ち着かせる方法が他に思い浮かばなかった。


今は正面から自分を見つめているトーコにコハクは我に返った。
「俺のために?」

トーコは照れたように笑った。

「コハク、すごい怖い顔してて、、暴れ出しそうだったから。」


コハクはトーコを抱きしめた。

強く。愛しさがこみ上げる。。


「俺がーー。」

「え?」


「お前を、、食ってしまいそうだ。。」


くちびるが重なる。



「ん、、コハク。。」

甘く優しいくちづけ。。

苛立っていたコハクの気持ちが波が収まるように穏やかになっていた。


「あたしを食べたら、コハクの龍神の力は蘇る?」

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