龍神のとりこ
32.残されたふたり
「コハク、、」
見開いたトーコの目に変化していくコハクの姿が映っていた。


七色の光に包まれた直後、コハクの姿が変化し始めた。

「これは、、」

トーコを離す。


喘ぎ声が漏れた。
全身の痛みに身体を丸める。

「どうして、、」トーコの声が小さく耳に聞こえてくる。

「うぁっ!」

爪がするどく、皮膚が硬く、髪が一気に伸び、銀髪が広がった。筋肉が隆起し、身体がひとまわり大きくなった。

全身で荒い呼吸を繰り返す。


『止まった。。』



どくん、どくん、どくん、どくん、、



< 130 / 139 >

この作品をシェア

pagetop