龍神のとりこ
「ほどほどにな。

、、ん? お前のせいじゃない。

まぁ、結界は絶やさず張っていたが。

石化してずっと眠っていたからな、しばらく眠

りは必要ないだけだ。」

マントを差し出していた手を、トーコは思わず引っ込めていた。眉根が寄っている。

「なんだ、少し眠らなかったからといって問題はない。俺は龍神だ。人間とは違う。」

「ぁ、、ぁ、でも、、」
トーコは返す言葉にまたつまってしまった。

龍神、それがどれだけ違うものなのか見当もつかなかった。
目の前の青年風のこのコハクは至って健康そうに見える。

龍神とは身体の作りも違うのだろうか?






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