龍神のとりこ
「うわぁ、、ありがとう。こんなにたくさん、、それにこのマントも、ありがとう。」

「お前はリスのようだ。」
コハクは柔らかく微笑んだ。

「小さくて弱いくせに、なぜか放っておけない。」
「リス?」
目覚めたばかりなのに、一体何の話なのかついていけないトーコ。
瞼を瞬かせる。

「それに反応がおもしろくて見ていてあきない。」
この微笑みにどう応えたものかと絶句してしまった。
コハクは朝から機嫌がいいようだった。

「コ、コハクは、眠れたの?」
マントを差し出しつつ話を振った。






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