龍神のとりこ
びくりと身体を震わせ、一瞬身体を離しそうになった彼女の頭にそっと手をやる。
コハクの腕がトーコを胸に抱きしめた。

離れかけたくちびるを重ね、
ゆっくりと彼女のなかに舌を滑らせる。

隠れていた彼女の舌をみつけ、ゆっくりと吸い上げる。

絡みつくような彼の舌にトーコは身体を震わせた。

「ぁ、、。」


口の中を思いきりかき回され、吸われ、優しくなだめられているようで
トーコは頭が真っ白になってくるようだった。
「ぁ、、、ん、、ん。。」

耐えかねて吐息が漏れる。




コハクのくちびるが離れた。

「ぁ、、」

トーコはぐったりとコハクの胸にうつぶせた。

「トーコ。」
そっと彼女を胸に包むように抱く。

額に、頬に、瞼にゆっくりと何度もくちびるを押し当てる。

彼女の温かさを感じていたいと思った。


「コハク、、」
赤らんでうっすらと見上げるトーコの瞳。

コハクはふっと微笑みを見せた。

「残念だが、これ以上は、お前を喰ってしまいそうだからやめておく。」

最後はくすっといたずらっぽい笑みになった。


「もう、、」
トーコはぐったりと、痛みではないけれど、脱力感のようなもの覆われ
コハクの上に重なったままだ。

これが、気を吸われるって感覚なのかな。。。


「トーコのおかげで、また少し力が戻ってきているようだ。」

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