龍神のとりこ
コハクのくちびるにやわらかいものが触れる。

「何を、、」
「だめ、見ないで。」
トーコの手がコハクの緑の瞳を覆った。
コハクの胸の上にトーコが重なっていた。
胸もとがはだけている。

「ん、、ん。。」

もう一度、トーコのくちびるがそっとコハクのくちびるに重なる。

「あたしの気を吸って。そしたら、早く龍神に戻れるし、、コハクが苦しくなくなるんじゃないかと思って。。だから、気を吸って。」


もう一度くちびるを重ねるようとすると、コハクが顔を背けてそれを拒んだ。


「無理だ。お前も弱っているのに、俺が気を吸えば、お前を喰ってしまうかもしれない。。」
苦しそうに息をした。
「っつ。。」
コハクが動いたのと同時に、彼に覆いかぶさったトーコの身体もずれて肩に小さな痛みが走った。

「だから無理をするなと、、」

言いかけたくちびるにトーコのくちびるが重なった。

重ねられた温かさ。

開いていたコハクのくちびるにトーコの小さな舌が遠慮がちに顔を覗かせる。

真っ赤になった顔でぺろぺろとくちびるを舐めてくる。




「もう、、止められないからな。」




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